株式会社朝日ラバー

開発・技術情報

HOME > 開発・技術情報 > 技術情報 > 表面改質及びマイクロ加工技術

表面改質及びマイクロ加工技術

素材の表面を改質処理することによって接着させたり、微細な加工を施すことで機能を持たせ る技術です。素材変性技術が中身に機能を持たせるのに対し、外側から機能を発揮させる技術 です。

■無溶剤接着ICタグ

折り曲げに強く、耐水性・耐熱性に優れ、小型化された新ソフトIC タグ

小型の情報チップのひとつであるICタグ。物の識別に利用され、バーコ−ドに代わる技術として研究され進化しています。実用例として、大量の書籍を管理する図書館の自動貸し出しシステムに活用されたり、物流で用いられる運搬機器やビルの入退室管理に用いられるなど、使われ方は様々です。
私たちの表面改質技術である、溶剤を使わずに接着させる“無溶剤接着”により、IC チップやアンテナ部をゴム素材で覆い、折り曲げに強く、耐水性、耐熱性に優れた、柔らかい小型のIC タグが実現しました。


■マイクロ加工 医療器具の薬液混注ゴム栓

点滴の輸液バッグの、針を刺すゴム栓。ここにマイクロ加工技術が活きています

混注ゴム栓は、薬液を混注するシステムの部品です。従来のゴム製品は直接針を刺す仕様(ニードル仕様)ですが、現在針を用いない仕様(ニードルレス仕様)が増えています。昨今では医療用具を含め、医療業界では特に安全性が重要視されており、このニードルレス仕様のゴム栓は、針刺し事故が無く、更に確実な消毒作業が容易となっています。私たちは、このニードルレス仕様を実現させるため、マイクロ加工を施す事によりニードルレス仕様の機能(薬液注入口の形成及び薬液漏れ防止)を満足させることを実現し、医療用具の安全性に貢献しています。