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人に寄り添ったインテリジェントHCL照明システムに関する共同研究成果が、日本設計工学会武藤栄次賞優秀設計賞を受賞しました
−朝日ラバー、埼玉大学−

2023年5月27日に開催された日本設計工学会2023年度春季大会研究発表講演会の表彰式において、日本設計工学会2022年度武藤栄次賞優秀設計賞を埼玉大学大学院理工学研究科の綿貫啓一教授と当社が受賞しましたのでお知らせします。

日本設計工学会武藤栄次賞優秀設計賞は、企業あるいは研究機関において、優れた製品あるいは研究装置を設計した個人あるいは団体に対し、その功績を顕彰するもので、2006年に創設されました。

埼玉大学先端産業国際ラボラトリー(所長:綿貫啓一教授、大学院理工学研究科・教授)と当社は、2020年より、埼玉大学が有する感性認知支援評価技術と当社が有する分光波長調整技術とにより、「人の感性に寄り添う光」に関する共同研究を進めており、機能性LED光源を設計し、AI感性認知評価に基づく人に寄り添ったインテリジェントHCL(Human Centric Lighting)照明システムの開発を進めています。

このシステムの設計に対して、独創性、設計における重要な工夫、社会的な波及効果、特許の取得などが高く評価され、このたび、日本設計工学会2022年度武藤栄次賞優秀設計賞を受賞しました。

受賞名 日本設計工学会2022年度武藤栄次賞優秀設計賞
受賞対象の設計製品 AI感性認知評価に基づく人に寄り添ったインテリジェントHCL照明システムの開発
受賞者 綿貫 啓一(埼玉大学)、
株式会社朝日ラバー
受賞対象の設計製品の概要 LEDと蛍光体を用いた波長制御技術による自然光に近い波長成分を持つ光と、AI感性解析とを連動させることにより、リアルタイムで感性や体調などに応じた人に寄り添った照明光へ調整するHCL照明システムを設計しました。照明光は、同じ白色光でも「眠気を感じにくい」「文字がくっきり読める」「眠気を誘う」といった分光波長の異なる光へ切り替えられるよう設定しています。AIを用いて、様々なシーンで人の感性に寄り添いながらQOL向上に貢献するHCL照明システムの提供を実現します。

当社では、独自の色と光のコントロール技術を用いて、青色LEDに蛍光体を配合したシリコーンゴム製キャップを被せることで10,000色以上の光を実現する「ASA COLOR LED」を開発し、主に自動車の内装照明向けに採用いただいています。

この技術を応用した「ASACOLOR LED-EMMO ®」は、本件の人に寄り添ったインテリジェントHCL照明用光源として開発を進めています。光の波長が人にどのような影響を与えるのかについて感性認知評価を行い、人の目には白色光に見えても、眠気を誘う光の波長、または、目が覚める(覚醒)する光の波長を含ませることにより、省エネや明るさに加えて生活様式に合わせることができるシステムを実現する光源を目指しています。

写真右から埼玉大学綿貫教授、樺ゥ日ラバー増子副主任、同川口主任、同田崎取締役

人の感性に寄り添う光 「ASACOLOR LED-EMMO ®」
https://www.asahi-rubber.co.jp/products/asacolor-emmo/index.html

【参考リンク】
大学院理工学研究科 綿貫啓一教授:
http://human.mech.saitama-u.ac.jp/watanuki/profile-watanuki.html
先端産業国際ラボラトリーWebサイト:
http://www.saitama-u.ac.jp/aiit/

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