PRODUCT

白色シリコーンインキ
【赤外線(IR)~可視光・近紫外(NUV)反射タイプ/深紫外(DUV)反射タイプ】

 TOP製品情報白色シリコーンインキ

白色シリコーンインキとは

耐熱、耐UV性能に優れた反射塗料

白色シリコーンインキは、LED照明器具の明るさや長寿命化といった性能向上に向け電子基板の基板のソルダレジストインキとして開発された、シリコーン樹脂をバインダーとして採用したインキです。

LED照明器具では、内部の発光素子(LED)からの光を効率的に使用するため、レンズやリフレクタと言った部品を使用したり、LEDを実装する電子基板を白色にするなどの対策が行われています。

電子基板やリフレクタの光反射率を高めると、照明器具の明るさを高めたり、明るさを維持したまま消費電力を下げる事が出来るため、この用途に向け反射率の高いインキや塗料が求められています。

照明器具は明るさが初期の70%に下がると寿命と判断されるため、リフレクタや電子基板が劣化変色して光の反射率が低下する事は照明器具の寿命に影響します。このため長期間、劣化変色しない塗料でリフレクタや電子基板を塗装する事は、器具の寿命を延ばす事につながります。

シリコーンは、エポキシやアクリル、ウレタンと言った一般的なバインダー樹脂に比べ、耐熱性や耐候性に極めて優れ長期間変色しないと言った特長があり、シリコーンをバインダーとして採用した白色シリコーンインキの使用は照明器具の長寿命化に寄与します。

白色シリコーンインキは、その高い反射率や耐熱性、耐UV性を背景に用途が拡大し、開発初期のソルダレジストインキとしての用途だけでなく、照明器具のリフレクタや光測定機器の積分球などで光反射層の形成材としても使用されています。

可視光用の製品をベースに、耐熱性を高めたセラミックスインク ハイブリッドペースト(耐熱用)や紫外線の反射率にフォーカスしたUV用シリコーンインキが開発されています。

用途に応じ適したインキを使用する事で、省エネや長寿命に寄与します。

製品紹介動画(1分17秒)

可視光用白色インキ

可視光用白色インキの特長

バリエーション

塗装対象物によって選択可能な、硬化後の塗膜硬度の違う3つの製品をご用意しています。

耐久性

反射特性

応用製品

初期評価や試作向けに金属鋼板やPETフィルムに白色シリコーンインキを塗布したものをネット通販でサンプル出荷しています。

高反射白色シリコーン 鋼板

白色シリコーンインキ材料を使用し、金属板へ塗膜加工を行った高反射鋼板です。

高反射白色シリコーン フィルム

白色シリコーンインキ材料を使用し、フィルム基材へ塗膜加工を行った高反射フィルムです。

主な用途

セラミックスインク ハイブリッドペースト(耐熱用)

セラミックスインク ハイブリッドペーストは、特に高温耐熱性が必要なセラミック基板などで使用する白色シリコーンインキです。反射率が高く、耐熱性や耐UV性に優れています。

2019年8月に、株式会社アインより製造、販売を移管しました。

UV用シリコーンインキ

UV用シリコーンインキは、可視光用の白色シリコーンインキを基礎に開発された、UV反射率に優れたインキです。

バインダーとなるシリコーン樹脂は、UV-LED用のレンズとしても使用される様にUV透過性に優れた材質です。UV透過性に優れた材料はUV光の吸収が少ないため、反射材として機能するインキフィラーの性能発揮をほとんど阻害しません。一般的な樹脂バインダーでは、樹脂バインダーがUV光を吸収してしまうため、UV反射に優れたインキを開発する事が困難です。

朝日ラバーはオプト製品で構築した従来事業を生かし、紫外線関連市場向けに大きく貢献できる部材として透明シリコーン樹脂(透明シリコーンゴム)やUV用シリコーンインキを提案しています。

用途・特長

UV露光機などの設備市場や、UV接着剤・UV硬化インクなどのキュアリング市場の成長をベースに、各種殺菌用途など生活環境系、医療系機器へと今後の成長が見込まれています。

反射波長による製品区分

UV用白色シリコーンインキは、可視光用白色インキをベースに素材を見直し、紫外線(UV)の反射率を向上させた製品があります。

近紫外(NUV)向け385~405nmの近紫外(NUV)の反射率向上を狙った製品です。
深紫外(DUV)向け250nm~365nmの深紫外(DUV)の反射率向上を狙った製品です。

紫外線 耐性/保護

UV用白色シリコーンインキは、UVに極めて強い耐性があると同時に被塗装物をUV光から保護するため、UV光での劣化が懸念される場所に塗装する事で耐UV性を高めます。

基材(FR-4)のみ(インク塗工なし)
基材(FR-4)にSWR-PK-03-NUVを塗工

インク塗工なしと比較すると、変色が無く表層部や基材の外観に劣化が見られません。